読書狂時代

本について、読書について

アジア新聞屋台村  高野秀行

私は、旅行記・旅モノの本をよく読んでいた時期がある

 

 

下川裕治

 

蔵前仁一

 

クーロン黒沢

 

椎名誠

 

たかのてるこ

 

最近の作家だと

嵐 よういち

 

クレイジージャーニーで

すっかりお馴染みになってしまった

丸山ゴンザレス

 

 

 

旅関連の本を専門に書いている

作家は、一定数いる

 

そのなかで、高野秀行

知名度のある旅行作家である

ただし、彼の場合

旅というよりは、冒険・アドベンチャー

そっち方面である

 

 

そんな高野氏の本

 

アジア新聞屋台村

 

彼が在日外国人向けの新聞を発行する会社で

働いたときの話である

 

 

高野氏は、自分で

エンターテーメント・ノンフィクション作家を名乗っており

 

 

事実を書かなければならないノンフィクションの世界に

おもしろいというエンタメをぶっこむという

 

なかなかおもしろい試みをしている作家である

 

事実、彼の本は

 

ノンフィクションの発見という部分と

エンタメという楽しむ部分

その両方がきちんと両立されている

 

ただ、このアジア新聞屋台村に関しては

エンタメ色は、そこまで強くない

 

私は、この本を読んで思ったこと

それは、経済小説・企業小説

そういったのを読んでいる感じになった

 

 

新聞を発行している企業の話である

そういったとらえ方をされてもおかしくないだろう

 

 

ただし、既存の経済小説・企業小説と

違うのは、外国人に囲まれて仕事をしなければ

ならないということで

 

台湾・タイ・ミャンマーインドネシア・マレーシア・韓国

アジア人がメインの職場

 

異国の人間と接すると

文化の違いにとまどう

 

そういった人たちと一緒に仕事をするというのは

並たいていの苦労ではない

 

時間に対する概念

お金に対する概念

仕事に対する概念

 

なにもかもが、日本人と違うわけだ

その苦労がこの本を読むと手に取るようにわかる

 

この本は、そういった文化の違いを楽しむ作品なのだ

 

今後、日本には移民が入ってくる可能性がある

 

この本を読んで、外国の人と働くと

どういった事態になるのか、備えることができる

 

移民政策について、考えることも

できる一冊と言える

 

 

この本を一言でいうならが

 

 

外国人と働くと、どうなるか

わかる一冊である!!

 

 

どんな人にオススメか

 

外国人と働く予定のある人

もしくは

外国人と働いている人