読書狂時代

本について、読書について

同和と銀行-三菱東京UFJ"汚れ役”の黒い回顧録  森 功

ノンフィクションは、よく読む

 

幻冬舎アウトロー文庫というのがあり

アウトロー文庫は、目ぼしいのはだいたい読んだ

 

日本で悪いヤツラという映画にもなった作品

インパクは、あったな

 

しんがり 山一證券 最後12人

この作品もオススメだ

 

 

同和と銀行

 

銀行を題材にした小説は多い

 

マングリ返しではなく

倍返しですっかり有名になった某作品は

その代表格と言えよう

 

小説ではないが

銀行内部について、暴露した

はみ出し銀行マンシリーズは、かなりおもしろく読ませてもらった

 

銀行関連の本は、多少は読んでいるが

 

同和については・・

思い出せない

 

 

同和、部落

そっちにも興味は、もっているが

なかなか読む機会がなかった

 

 

同和と聞いても

関東に住んでいる私は、あまりピンとこない

 

 

そういったのにも疎い

もっと言えば、関わり合いを持たずに

生きてきた

 

 

今回この本を読んで

なるほど・・と少しは理解した

 

 

飛鳥会なる同和地区解放運動を行っている団体のトップ

小西邦彦について書かわれた作品だ

 

小西について、話してくれるのは

三和銀行淡路島店で、小西の世話係をしていた

岡田という元銀行員である

 

岡田は、小西に気に入られ

支店を異動したあとも小西とかかわりを持ち

 

三和と小西のパイプ役を担っていた

 

 

100億円もの貸付を焦げ付かせたことから

物語は、始まり

 

その金額もほとんど返すことなく

チャラになる

 

 

小西がどのように銀行に食い込み

また、銀行が小西を利用する

 

銀行側は、被害者のように装っているが

実は、時と場合により小西の人脈や立場を

利用しているのだ

 

だからこそ

巨額な金が平然と動いている様子が描かれている

 

 

日本の闇の部分に触れ

怖さを感じると同時に

やっぱり、一般庶民ってのは

損する役回りに回るしかないのか・・と

自分の力のなさを嘆きたくなる気持ちにもなった

 

 

 

同和ならではのやり方で

税金を収めなかったり

警察をも黙らせてしまうほどの権力を

持った人間が実際にいるのかと

驚くような内容になっている

 

 

法治国家というのは

大いなる建前だな・・と思ってしまう

 

権力のある人間は

多少のことをやっても捕まりはしない

 

その事実を突きつけられた作品だ

 

 

 

この本を一言でいうなら

 

 

同和と銀行の真実に触れられる

 

 

 

 

こんな人にオススメ

 

 

日本の闇が見たい人