読書狂時代

本について、読書について

遊動亭円木   辻原 登

純文学というジャンルは、非常に難しい

 

賞を獲った作品を読んでも、さっぱり理解できず

これがなんで、賞獲ったの?と

疑問に思う作品もある

 

ただ、そういった場合

読み手

ようは、自分の理解力のなさ、読解力のなさ、

人生経験のなさ

 

そういった己の欠損部分のせいで

その作品を理解できないのである

 

 

著名な作家の作品を世間で、おもしろくない!!

などと言うことは、恥をかくことになる

 

お笑い芸人の又吉が芥川賞を獲り

その作品がバカ売れしたが

 

評判が芳しくない

 

恐らく、読んで批判している人たちは

己の未熟さに気づいていないのだろう・・

(又吉の作品は、未読ですが)

 

純文学とは、簡単に理解できるものではない

 

普段本を読んでない人が

いきなり手にして、簡単に理解できない作品も多い

 

 

今回紹介する

 

遊動亭円木

 

谷崎潤一郎賞 受賞作

 

難解というより、不思議な作品である

 

それゆえ、どう読み、とらえればいいのか

読み手の力が試される

 

 

盲目の噺家 遊動亭円木の話

 

1話目で、池に落とされ

そこで、あたかも溺れて死んでしまったような

描写がある

 

この池に落ちたとき

死んだととらえるのか

生きているととらえるのか

 

ストーリーを読むかぎり

生きては、いるようだが

 

所々、死んだかと思われる人が登場したりと

 

そこをどう読み解けばいいのか・・

 

 

主人公は、死んでいるのか

それとも生きているのか

 

周りにいる人間

 

それも現世のものなのか・・

 

 

もちろん、それらはハッキリ書かれていない

 

こう書くと

心霊もの?と思われるかもしれない

 

それがまた違う

 

 

 

この本を読んで、一番思ったのは

 

もう、少し時間が経ってから

再度読むしかないな・・

 

いまの自分では、本当の意味で理解できない

 

 

死について、生について

 

それを問うている作品でもない

 

作者が意図しようとしること

 

それは、読者を混乱させることなのかもしれない

 

 

 

 

 

 

この小説を一言でいうならば

 

 

不可思議・・ああ不可思議なり

 

 

 

 

こんな人にオススメ

 

 

変わった小説が読みたい人

 

世間に退屈している人