読書狂時代

本について、読書について

セックス ドリンク ロックンロール  みうらじゅん

みうらじゅんは、サブカルの帝王と呼ばれ

 

一部マニアから教祖様のように崇められている

(かなり少数ではあるが・・)

 

私もみうらーを自称している

 

みうらじゅんのファン

それがみうらーである

 

 

みうらーの私が彼の本を読まないわけにはいかない・・

 

 

そして、今回紹介する作品が・・

 

セックス ドリンク ロックンロール

 

 

この作品は、みうらじゅん

大学生活をベースに作られた

私小説とも純文学とも言える作品だ

 

青春小説というカテゴリーには確実に入るだろう

 

 

美大に入学した主人公 乾 純

 

入学式には、遅刻で参加できず

遅刻したおかげで出会った同じ美大生の女性の家に行くことに・・

ここで・・セックスをやったのか??

 

おねしょをしたという事実だけは描写されている(笑)

 

大学自体は、単位取得を目的に通い

スカした美大生たちとは、なじめずにいた

そこに玉手氏なる長髪男と意気投合

 

ネコ部という意味不明な

サークルを立ち上げる

 

ネコ部の活動は、主に飲み屋でドリンクすること

それとネコ拓を取ること

 

変わったサークルということで

テレビの取材を受けたり

テレビ番組クイズダービーに出演

 

このあたりは、事実をもとにされている

 

ネコ部も実際にみうら氏が参加していた

サークルだ

 

 

みうらーなら、誰でも知っている

ゴジラの置物窃盗事件

 

それもこの小説では、出てきている

 

美大生の学生生活

美大にくる変わった人間

それも描かれており

美大の特殊性を知るという意味でも

おもしろい本だ

 

 

この本に描かれていることは

どれもおバカなことばかり

 

それなのに・・

刹那さや空虚感

そういった気持ちになる

 

もう・・バカ騒ぎして

楽しくやる年でもない

でもまだ卒業できない

 

そこに刹那さや空虚感現れるのだろう

 

大人と言われてもおかしくない年齢

 

でも、大人にはなりたくない

でも子供のように騒いでも楽しくない・・

 

そういったものが詰まっている

 

それがネコ部という形で現れたのかもしれない

 

 

みうらーなら、知っている

色々な有名な逸話

 

それがぶち込まれている

 

文自体も個性と温かみと弱さと不安

 

だれもが感じる

十代の終わりから、二十代の初めに感じる

 

「自分は・・何者??」

「自分の将来は??」

 

そういった心情が文から漏れている

 

 

大槻ケンヂのグミ・チョコ・パインが

高校生活を書いた

サブカル人小説の最高峰であるなら

 

 

セックス ドリンク ロックンロールは

大学生活を描いたサブカル人小説の最高峰だ

いや・・サブカルの域は越えてしまっているかな

 

 

サブカル野郎は、ひとまず

必読

 

 

 

 

 

 

この本を一言でいうならば

 

 

大人と子供の中間

 

 

 

 

こんな人にオススメ

 

 

大学生活にとまどいを感じている人

 

 

青春ノイローゼの人