読書狂時代

本について、読書について

巨人軍論 野村克也

野村克也氏ことノムさんの本は

何冊も読ましてもらっている

 

野村ノート

考える野球

弱者の兵法

負けに不思議な負けなし

エースの品格

などなど・・

 

 

そして、今回紹介したい本

 

 

巨人軍論

 

 

日本プロ野球界を代表する巨人軍について

 

ノムさんが、なぜ巨人軍は強かったのか

そして、どうして現在のように凋落してしまったのか

黄金時代から現代までについて書かれている

 

巨人には、V9時代という輝かしい歴史がある

どのようにその偉業を達成できたのか

それは、巨人軍なりの育成システムとアメリカ野球の

先取りにあるとノムさんは書いている

 

巨人は、どのチームよりも早く

アメリカ遠征を行い

向こうの野球を取り入れ、実践に使った

 

いまでは、規定違反になっている

サインの盗み読み

それも行っていたのではないかと

ノムさんは書いている

 

そこまでして、勝つということにこだわっていたのだ

 

王・長嶋

ONが結果及び人気があるにも関わらず

誰よりもチームで練習を行い

この2人がチームを引っ張っていった

 

王・長嶋が誰よりも練習をやるので

新人、若手はやらざるを得ない

 

チームの鑑として、この2人はきちんと

役割を果たしていたのだ

 

 

何よりも川上監督の「管理野球

9対0で巨人が勝っている状況

あと1アウトで勝利投手の権利のある

ピッチャーがピンチになったら

川上監督は、こういった場面でも容赦なく

ピッチャーの交代を告げるという

 

このような非情とも言える交代

 

勝つためにやる野球を徹底させたこと

王・長嶋といえど

川上監督は特別扱いしなかったこと

 

それゆえV9という偉業を成し遂げることができたのだ

 

 

そして、現在(この本が書かれたのが2005年である)

その伝統が失われ、昔のような巨人軍でなくなったのか

4番バッターばかりを集め

打ばかりにこだわるのか

 

ノムさんは、ピッチャーも獲って

きちんとバランスを取れと書いている

 

巨人には、伝統的にピッチャーに対する評価が低い

それをV9時代の野手と投手の年俸を比較して

表示している

 

 

 

 

ここで、落合博満氏の本に書かれたこと参照させてもらうと

 

長嶋監督は、全勝する野球を目指している

140試合やるのであれば

全部を勝ちに行く野球をやる

見に来てくれた人に、必ず勝ちを見せたい

そういった信念のもと、監督をしていた

 

実際問題それは、ムリな話だ

どこかで、負け試合を作り

そういったなかで、140試合をやりぬき

優勝を勝ち取る

 

全勝野球の表れが

4番バッターを集める形になったのだろうか?

 

ミスターが考えていた全勝野球

それが逆に巨人を弱くしてしまった(!?)

 

 

 

 

さて、ノムさんの本は

何冊も読んでいるとあることに気づく

 

それは・・

 

内容がかなりかぶっている

 

今回のこの本に関しても

 

7割くらいは、どこかで

読んだことのある内容であり

 

残り3割が新しいことというのか

タイトル通り巨人軍論について

書かれている

 

ノムさんの本を最初読むと

おもしろい

 

野球が好きな人であれば、あるほど

グイグイ読んでしまう

 

そして、新しい本に手を出す

そうやって10冊くらい読むと・・

 

あれ?

この内容・・前もどこかで

読んだことがあるな・・となるのだ

 

 

ノムさんの本は

6~8割くらいは同じ内容

 

残り2~4割

新しいというべきなのか

その本を読んで初めて接することができることに出会える

 

今回の本もそんな感じ

 

 

巨人についての記載よりも

それ以外の記載についてのほうが多い

 

阪神について書かれた本も

同じように、阪神以外についての記載が

多かった・・

 

これが野村マジックというヤツなのだろう

 

さすがID野球

 

 

大事なデーターは、何度でもということなのだろう

 

 

それでも、読んでしまうのが

ノムさんの本の魅力ではあるが・・

 

 

 

 

この本を一言でいうならば

 

 

 

巨人軍の伝統・・どこいった?

 

 

 

 

 

こんな人にオススメ

 

 

 

巨人ファン、野球ファン、ノムさんファン