読書狂時代

本について、読書について

ブロークン・フラワーズ  ジム・ジャームッシュ

このブログは、本に関連したこと、ラジオ関連

その二つの柱でやってきた

基本、なるだけ本について書いてきた

たまにラジオネタもぶっこみ

なんとか、ブログを維持してきた

 

実は、映画も好きなんだよな

でも映画については、今後・・

そこまたくさん記事を書くつもありはない!!

しかし!!!

今回見た映画

ジム・ジャームッシュ監督のブロークン・フラワーズ

この映画については、書きたい

書かせてくれ

 

ジム・ジャームシュについては15年くらい前に

初めて彼の作品観た

パーマネント・バケーション

デビュー作

見ていて、これ・・なんか今まで見てきた映画と違うな・・

ストーリーは、あってないようなもの

でも、なぜか見入ってしまう魅力があった

そして、最後の船のシーン・・

うわ!!と思った

ラストの船が出発して、船が陸から離れていくシーン

スゴイ!!

感動した!!

こういった映画を求めていたんだ!!

そんな気持ちでいっぱいになった

その後、ジャームシュの映画はほとんど観た

一番好きなのは、コーヒー&シガレッツ

これも観終った瞬間

鳥肌がたった・・

キニナルひとは、観てほしい

 

 

今回紹介したい映画・・

 

 

ブロークン・フラワーズ

 

ビル・マーレー主演

 

 

パソコンビジネスで成功した主人公

家でゴロゴロ、悠々自適

そこへ、ある手紙が届いた

ピンクの封筒に入った手紙を開けると

そこには、あなたの息子を19年前に産んだ

その子は、あなたを探しに旅に出ました

そんなことが書かれていた

 

候補であろう、5人の女性

(一人すでに他界)

生きている4人の女性を訪ね

だれが自分の息子を産んだのか

訪ねるという話しである

 

さて・・だれが自分の子供を産んで育てたのかミステリーじたてになっている

 

結果は、ここには書かないよ

映画を観れば答えがわかります

 

この映画は、なんなんだ?

観ているときは、あまりピンとこなかった

 

ただ・・最後のシーン

心を掴まされた

 

なんたって・・ビル・マーレーの本当の息子が

サプライズで登場するんだから

これ知らないと、最後のシーンが

ちょっと??ってなんてしまう

最後車に乗っているのが実際の息子であるというのが

また、ジャームシュらしい

いたずら心が隠されている

 

映画だけを観た人は、ビルの息子って

知らないままの人もいる

ネットで調べて・・

そうだったのか!!と私のように知る人も多い

そういったことを見越して、本当の息子を最後に登場させていると思われる

ジャームシュの手の平の上

 

少しネタバレ

この映画には、哀愁とか答えとか

そんなものは、不要

むしろ人生って、モヤモヤのまま終わることってあるじゃん

そんなメッセージが込められているんだと思う

 

それとブロークン・フラワーズ

主人公は、昔の女に会いに行くとき

毎回花束を持って、会いにいっている

ある女性と会ったとき

その花束をグッシャっとされてしまう

(グッシャとするのは、別の男だが)

 

ブロークン・フラワーズ

これは、人生を壊された女性たちの比喩なのではないか

フラワーは女性のこと

 

人生を壊された女性たち・・

そういった意味もあるのではないかと

勝手に深読みしてしまった・・

 

その復讐をするために出した手紙・・か?

それとピンクがポイントになっている

このピンクを辿っていくのは

いかにもジム・ジャームッシュらしい

 

ジム・ジャームッシュ初心者だと

ちょっと乗れないかもしれないが、ジム・ジャームッシュ好きなら

絶対楽しめる一作になっている

 

 

 

この映画を一言でいうならば・・

 

 

人生には・・

スッキリしないこともあるんだよ!!