読書狂時代

本について、読書について

女子高生誘拐飼育事件

久々に本について

 

久々でありながら、いきなりこれかよ・・

という感じもしないでもないが

 

最近読んだ本ということで・・

 

男には・・夢がある

 

子供のころは

野球選手

サッカー選手になること

 

中学生くらいだと

テレビに出るタレント

 

高校生くらいになると

どこかで、リアルな夢を描き

 

就職活動という言葉を耳すると・・

現実が断ちはかり

夢というものは、儚く消える・・

 

中年男にも夢はある

 

昇進だったり

自分の子供をいい学校に入れたり

 

今回紹介する本

 

女子高生誘拐飼育事件 松田美智子

 

ここに登場する主人公は

ある種の中年の夢である

 

女子高生ことJKを自分の手中に入れることで

中年の夢を叶えた人物ともいえる

 

こちらの本は、完全なる飼育という

映画の原作にもなっているので

どちらかというと、その映画のほうを

知っているほうが多いかもしれない

 

 

 

 

冴えない中年の主人公は、いつもランニンしている

女子高生を拉致し、自分の家に監禁

 

最初のうちは、己の思い通りにいかなかった

女子高生であったが、だんだんと

心を開き

 

あらゆる性体験を積み

己の色に徐々に染めていくという内容ではあるが・・

 

本を読んだ感想では、そこまで

卑猥な内容ではない

 

むしろ・・

純な女子高生への愛情

それを強く感じる作品になっている

 

普通なら、女子高生を蹂躙し

凌辱していくことを想像してしまうが

 

女子高生を監禁してからも

長いこと、彼女がイヤがっている限り

性行為はしない

(手や体に性器を押し付けるシーンはあるが)

 

 

そういった男の誠意を

女子高生側も受け入れ、だんだんと

2人は、不思議な同棲生活を送ることになる

 

最初こそ、外に出れないように

縄で縛り、部屋にカギをかけていたが

 

それもだんだんと解除されていく

 

その様子は、心を相手に許していくにつれ

しばりが甘くなることの

メタファーなのだろう

 

もちろん、最終的には

終りを迎えることになるのだが

 

本を読んでいると

この2人の不思議な同棲生活を

応援したくなる

 

出会いこそ不自然な形であったが

人間というは、心と心を

繋ぐことができるのだと

強く思わせてくれる作品になっている

 

 

若い女を手に入れた

男がどのように落ちていくのか

 

痴人の愛という

名作と被る部分もあり

非情に興味深い(笑)

 

中年男が女子高生を手に入れたところ

どうなっていくのか

 

そこも読み所になっている

 

この作品は、一見

性描写もあり、官能小説風であるが

どちらかというと、ドキュメンタリーに思える

 

 

 

こんな人にオススメ

 

女子高生との生活を疑似体験したい人

 

 

 

 

 

この小説を一言でいうのなら・・

 

 

 

リアルとは、妄想とは少し違う