読書狂時代

本について、読書について

沈黙-立ち上がる慰安婦

 

新聞にも取り上げられ、ちょっとした

問題になっていた

 

茅ヶ崎市と教育員会が

後援するような形になったため

物議を醸した・・映画

沈黙ー立ち上がる慰安婦

 

実際は、市は後援というよりも

上映場所を与えたというのが正しいように感じる

 

茅ヶ崎まで出向いて鑑賞してきました

 

市の会館は、立派

こんな良い施設があるのかと

関心してしまった

 

右翼の方々を目することはなかった

そのかわり20人ばかりの警官がいた

 

機動隊という文字の入った

服を着ていた

 

実際は、右翼の方々は来たみたいだが

警察が追っ払ったみたいだ

 

さて、映画ですが

 

キッチリ2時間の濃い内容

 

1980年代まで遡り

当時まだ存命していた沖縄在住の元・慰安婦

戦争中に兵士たちから

肉体的強要をさせられたことを告白

 

そこから、次々に慰安婦たちが

自分もそういったことをされたと

声を上げ始めた

 

日本では、慰安婦はなかったことに

されている面がある

 

強制連行はなかった

自分たちの意志で行ったもの

 

そういうことになっているが

この映画を観る限り

そんなことはなく

工場で働けると言われ

ついていったら、兵士の性処理の

相手をさせれたというのが彼女たちの

言い分である

 

戦地ゆえ、荒れた環境

人間扱いされなかった

彼女たちの境遇

暴力は当たり前、時に日本刀で

斬られる始末

骨を折られ、その後遺症にいまでも苦しむ現状

性病になり、子供の産めないからだになって

戦後を迎える元・慰安婦たち

 

戦地に送られたゆえに

死亡した多数の慰安婦がいた

 

 

日本人は、慰安婦に対して

面と向かってこなかった

(まぁ・・他の多くのこともだけど)

 

日本人気質とも言える

先送り体質と事なかれ主義

それが慰安婦たちを救いのない存在に

仕立てあげてしまった

 

私は、今まで日本人的視点で

慰安婦というものを見ていたが

この映画は、被害者とも言える

元・慰安婦たちの視点で描かれている

 

金だけ欲しいから、日本政府に

イチャモンをつけている

いっしゅのカツアゲ、恫喝

そういったことをしている存在として

日本人は、元・慰安婦たちをみている所もある

 

だが・・果たして本当にそうなのだろうか?

この映画を観る限り

彼女たちは、けしてお金が欲しいというだけではなく

日本政府に謝罪を求め

国がやった過ちを認めさせ

人間としての尊厳の回復を求めている

 

彼女たちの悲痛な叫びは

とてもお金が欲しいからできるものではない

 

映画にも出てくる恨(ハン)

日本語でいう、恨みのような

気持ちの面

それを晴らしたいというのが彼女たちの

切なる願いなのだ

 

90年代に彼女たちは

年に何度も日本に足を運び

日本政府にお願いしにきている

 

この何度も来るという行為

 

韓国からわざわざ日本に

お金だけが欲しいがために何度も

くるものなのだろうか?

 

日本人がお金が欲しいがために

韓国や中国に何度も行き

私は、被害者なんだ!!とウソを言ってまで

他国から金をむしり取ろうと思うものなのか?

 

高齢の女性が

他国に何度も渡り、お金だけのために

そこまでするのだろうか?

 

お金に困っているのであれば

自国に救済を求めるだけでも十分ではないか?

 

彼女たちの

言動、表情、話す内容

 

ネット上にある

慰安婦像とは、かけ離れたものになっている

 

被害者と言われる

元・慰安婦たちの声

これを聞かずに、ネットやその他

文献にある日本側から表現される

慰安婦

 

やっぱり、片方だけの

情報だと偏ったものになると認識した

 

日本人が持っている慰安婦に対するイメージ

 

それを覆すもになっている

 

本当に強制連行はなかったのか?

売春婦という扱いになっているが

お金をもらっていなかったという証言もある

 

肉体だけをむさぼられ

精神的にも肉体的にも傷ついた

慰安婦たち

 

もう一度ど、きちんと

慰安婦というものに向き合うべきだ

 

よく、慰安婦の話しになると

韓国人が!!と言うば

映画の中には、フィリピンジンの

慰安婦も登場する

 

けして、韓国人だけの話しではない

 

当時の軍医の証言などもあり

慰安婦が悲惨なものだったことは

間違いないように思える

 

朝日新聞誤報問題もあったが

その誤報に関しても調べてみると

正しく認識している人が少ない

 

慰安婦じたいがなかったものに

されそうなのが、いまの日本の現状

 

そういった意味では

この映画は、もの凄く価値のある

映画だと思う

 

慰安婦とは何か?

一度この映画を観て、考え直すべきだと思う

 

あまりにも現状の慰安婦のイメージは

日本人に都合の良いものに作り上げられてしまっている